氷の華
化粧だけじゃなく、ラインストーンを付けたマニキュアも、それに合わせたペディキュアもだけどね!
そんな思いが募り、心の中では氷藤社長に向かってイーッて歯を見せてるよ。
「あぁ、それと、今付けてるその香水は鈴蘭か?」
心の中で見せていた歯を慌てて仕舞い込み、ドアノブにかけていた手を離して、デスクの方を振り返った。
…こっち見てないし。
氷藤社長がこっちを向いていなくても、作った笑顔は崩さなかった。
「はい、小さい頃から大好きな匂いなんです。源氏名の蘭も、胡蝶蘭からじゃなく、鈴蘭の蘭から貰ったんです。」
「そうか…もう行って良い。」
そんな思いが募り、心の中では氷藤社長に向かってイーッて歯を見せてるよ。
「あぁ、それと、今付けてるその香水は鈴蘭か?」
心の中で見せていた歯を慌てて仕舞い込み、ドアノブにかけていた手を離して、デスクの方を振り返った。
…こっち見てないし。
氷藤社長がこっちを向いていなくても、作った笑顔は崩さなかった。
「はい、小さい頃から大好きな匂いなんです。源氏名の蘭も、胡蝶蘭からじゃなく、鈴蘭の蘭から貰ったんです。」
「そうか…もう行って良い。」