太陽に手を伸ばしても
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『はぐれるタイミングを決めましたー!!
昼食が済んだらお土産屋さんに行く予定ですが、
みんなが一通りお土産を買えたところで俺からまた指示を出します!
もたつくとバレてうまくいかないので手早くお願いします!!』
ニヤニヤしながら横で智己が携帯をいじっていると思ったら、こんなメッセージが送られてきた。
ちょうど今、僕たちは昼ごはんの真っ只中。
こんな時間だと入る店はどこも満席で、せっかく栗本さんたちが調べてくれたレストランの情報なのに、どれも使えなかった。
で、結局、僕たちがたどり着いたのは、某、超有名ハンバーガーチェーンである。
「こーゆー時にさ、神戸牛バーガーとかさ、出てきてくれればいいのにね。
こんなありきたりのハンバーガーなんてさ、学校の帰りに死ぬほど食べれるのに!!わざわざこんなところで!!!」
「わかる、ほんとそれ。もっと神戸っぽい店、予約でもなんでもしておけばよかったよな~」
かえでと涼はかなり不服そうだ。
「あ、ちょっとナゲット買ってくるね」
「俺の分も頼むわ」
「オッケー!」
「悪りいな!」
そのわりにこの二人はどんどん追加注文をしてくる。