漆黒の騎士の燃え滾る恋慕
「ん…っ」
「…こんなことをされても、『力』は消えないんだろ?」
「…ま…って…んっ…!」
「穢れも清らかさも関係ないなら…もっと味あわせてくれてもいいだろ…?ずっとずっと…この時を待ち焦がれていたんだから…」
声が低くなる。
とがった舌がちろりと唇を舐めて、ゆっくりと割りこんでくる。
甘い味がして、とろけるように身体がほてって、身動きがとれない。ただ、ファシアスの熱さだけを感じる―――。
静かで激しい想いの熱波に、身体も心も飲み込まれていく…。
これを穢れと言うなら、きっとそうなのだろう。
恋慕の熱に染まってしまった。もう以前のような清廉な泉のような清らかな身には一生戻れない。でも、なにも後悔も恐怖もなかった。
守りたい。
この熱とそれを与えてくれる愛しい人を、守りたい。そのための『力』が自分の中にこそあるのだと気づいたのなら、なおさらに―――。
アンバーはぎゅうとファシアスの首に両腕をまわし、勇気を持って舌に吸いついてみた。
「…こんなことをされても、『力』は消えないんだろ?」
「…ま…って…んっ…!」
「穢れも清らかさも関係ないなら…もっと味あわせてくれてもいいだろ…?ずっとずっと…この時を待ち焦がれていたんだから…」
声が低くなる。
とがった舌がちろりと唇を舐めて、ゆっくりと割りこんでくる。
甘い味がして、とろけるように身体がほてって、身動きがとれない。ただ、ファシアスの熱さだけを感じる―――。
静かで激しい想いの熱波に、身体も心も飲み込まれていく…。
これを穢れと言うなら、きっとそうなのだろう。
恋慕の熱に染まってしまった。もう以前のような清廉な泉のような清らかな身には一生戻れない。でも、なにも後悔も恐怖もなかった。
守りたい。
この熱とそれを与えてくれる愛しい人を、守りたい。そのための『力』が自分の中にこそあるのだと気づいたのなら、なおさらに―――。
アンバーはぎゅうとファシアスの首に両腕をまわし、勇気を持って舌に吸いついてみた。