漆黒の騎士の燃え滾る恋慕
尊い囚われ人
「そ、そう言えば、国境に行く途中に各地の町にも寄ったんでしょう?どうだった?様子は変わりない??」
「…ああ、作物の実りも良くて病気も全く流行ってなくて相変わらず平和でしたよ。今頃は、無事に種植えを終えたところだろうな」
「そうなの?よかった!」
顔をほころばせたアンバーにファシアスは目を細める。
「寄る場所みな口々にあんたに感謝していましたよ。『『聖乙女』様がいる限り、この国はとこしえに豊かであり続けられる』って」
アンバーは胸が躍るのを感じながら、声をたてて笑った。
神から借りた『御力』は確かにこの身を通じて人々に届いている。こんなに嬉しいことはない。
恵まれた空と大地に囲まれ日々を平和に過ごし、幸せで明るい笑顔でい続けている民を思うと、アンバーもまた幸福な気持ちになるのだ。アンバー自身がその光景を目にすることはけして無いとしても、だ。
「…ああ、作物の実りも良くて病気も全く流行ってなくて相変わらず平和でしたよ。今頃は、無事に種植えを終えたところだろうな」
「そうなの?よかった!」
顔をほころばせたアンバーにファシアスは目を細める。
「寄る場所みな口々にあんたに感謝していましたよ。『『聖乙女』様がいる限り、この国はとこしえに豊かであり続けられる』って」
アンバーは胸が躍るのを感じながら、声をたてて笑った。
神から借りた『御力』は確かにこの身を通じて人々に届いている。こんなに嬉しいことはない。
恵まれた空と大地に囲まれ日々を平和に過ごし、幸せで明るい笑顔でい続けている民を思うと、アンバーもまた幸福な気持ちになるのだ。アンバー自身がその光景を目にすることはけして無いとしても、だ。