再び始まった恋。
「なぁ~んか、調子狂うなぁ~!」
明るく振る舞おうとする加奈子。
「アハハッ!ごめん、ごめん。しみじみし過ぎたかなぁ?」
「ほんと、しみじみし過ぎ!なんかあたし達、オバサンみたいじゃん!!」
「もう、オバサンじゃん!」
「えぇ~!!あたし達もうオバサンなのぉ~?嫌だぁ~!!」
あたしだって嫌だっての!!
26歳ってもっともっと大人だと思ってたけど…
実際、気持ちは20歳位で止まってるみたい。
まだまだ若い~!なんて思ってるし…
「お前らがオバサンだったら、俺もオジサンじゃん!」
うわっ!
ビックリしたっ!!
「急に話しに割り込んで来ないでくれない?
ビックリするでしょ!!」
気付けば真向かいで腕を組み、
あたし達を見おろしてる武人。
「別に驚かそうとした訳じゃないし…で、俺はオジサンって事か?」
「プッ!武人はもう28歳のオジサンでしょ!!」
加奈子と目を合わせ当たり前かの様に笑う。