再び始まった恋。
たまぁ~に、こうやってあたしを飲みに誘ってくる慎ちゃん。
何回かは飲みに行った事あるけど…
慎ちゃんは疲れる。
若いし…勢いあるし。
それに…
「慎ちゃん、お酒飲めないじゃん!」
そう、誘ってくるけど全くお酒を飲めない彼。
あたしに付き合って飲むけど…
いつも酔っ払って何言ってるかわかんないし、
終いにはあたしがいつもタクシーで送るはめになる。
「今日は俺は飲みませんから!」
「はっ?それじゃ、もっと飲める様になってから誘ってよ!」
我ながら良い断り方!!
「じゃ、お疲れー!」
シュンとしている彼を残し、小さく手を振り席を離れた。
廊下に出て鞄の中から携帯電話を出すと…
メールのお知らせランプが点滅していて、開いてみると…
―麻生 健永―
えっ…メール!?
―今日、仕事何時に終わる?―
はっ!?
これって…
何度も名前と文を見つめ直してみる。
何度、確認しても麻生 健永からのモノで…