再び始まった恋。

「あたし…その人じゃなきゃ…」



えっ…


「この手、離してくれない?」



慎ちゃんにあたしは麻生 健永でなきゃ駄目なんだと伝え様としていた所で…

慎ちゃんがあたしの腕を握ってる手を

何処からか出て来た麻生 健永が払い除けた。



「………………。」



どうゆう事?


なんで…此所に居るの?



そんな思いから彼をじーって見ていると…



「夕佳里さんっ!誰っすか?この人」



少し慌てた様子であたしに尋ねる慎ちゃん。



「え…あ~、うん」



こんな状況に動揺しまくりのあたし。


慎ちゃんの質問に頭がこんがらがって…


何て言えばいいかわからない。


同級生?

知り合い?

友達?


それとも…好きな人?



って言える訳無いし。



「そんなんどーでもいくね?」



あたしが頭を悩ませると低く機嫌が悪そうな声が頭上から聞こえた。



「どうでもよくない。夕佳里さん…もしかして彼氏ですか?」



彼氏?

違う。違う…




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