再び始まった恋。

「あぁ…ハハッ…。」



唖然としているあたしを余所に理解したのか楽しそうに笑っている麻生 健永。



だってさ…あたし、心の準備まだ出来て無いよ。


そうゆう事、何年もしてないから…
どうしていいのかも全くわからないし…



「俺は別にいいけど…ここ入っても…」


彼はこう言うと、意地悪っぽく笑い、目の前にある一つの建物を見上げた。



えぇ~!!

嘘でしょ?



「え…っ……あっ…」



彼のそんな言葉に上から下まで一気に熱を帯びるあたし。



じ、冗談だよね?

まさかねぇ…?


でも本気だったら…


あたしどうなっちゃうの~!!



「ハハッ…ここに入ったら、お礼じゃ無くなるな!」



「そ、そうだよねぇ~アハハ…」



あたしったら…

また恥かしい事考えて自分が情けないよ。


よく考えてみたらある訳無いじゃん。

こんな事!!



こうゆうのは好きな人、限定だもん。


あれ?でも男は違うのか?



て、またあたし変な事考えてるし…





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