再び始まった恋。
助けてくれた事、気に掛けてくれた事…
あたし、もっともっと止められなくなる。
この気持ち。
どうして…あたしに優しくするの?
どうして…また会ってくれようとしたの?
どうして…昔みたく冷たくしてくれないのよ。
昔みたく冷たくしてくれたら…あたしはこんな気持ちにならなくて済んだのに。
大嫌いのままでいれたのに…
「ご馳走様でした。美味しかった」
すっかり出されたお寿司を平らげたあたし。
さすが高級店のお味!
美味しかったぁ~!
「それは、良かった」
満足して店を後にするあたし達。
「なんか、お粥とお寿司じゃ…天と地の差じゃない?」
あまりにも美味しかったお寿司と、あたしの作った平凡なお粥。
お礼って言われたけど…やっぱ、悪い気が…
ゲーセンの事もあるし…
「いいって…気にすんな、俺結構稼いでるから!」
悪戯な笑みを浮かべて彼がこう言った。
「あたしも、一応稼いでるんですけど…」