再び始まった恋。

聞こえない様に呟くあたし。


いつも、いつも悪いもん。

しかも…なんとも思って無い女にお金を使うなんて、納得いかないし。



「じゃ~さ、あたしに今度お礼させて?」



これならいいでしょ。

会える口実も出来て、お礼も出来る訳だから…



「ハハッ…そうきたか…じゃぁ、楽しみにしてる」



やった!!

また会えるっ!!



「約束ねっ!!」



「おう……でも、我が儘言っていいか?」



「何?何っ!?」



「今度は休みの日に会おう」



「仕事が休みの日って事?」



「そっ。それでどっか行こう」



それって…

つまり…


デートって事ですかぁ~!?



「うんっ!行く!!」



やったぁ~!!

デートだって~!!

休みだからそんなに時間気にしなくていいしっ!


「じゃぁ、行きたい所決めておけよ」



「て、それじゃ。あたしお礼出来ないじゃん!」


「あ。そっか…じゃぁ、俺が決めておく」




< 112 / 178 >

この作品をシェア

pagetop