再び始まった恋。

そして…


美智と加奈子、あたしとであの日以来に会う事になり…



「夕佳里…なぁ~に、固まってるのよ」



美智がまだ訪れていない武人の店。



カチコチに固まっているあたしに加奈子の乱暴な言葉が振ってきた。



「べ、別に…」



「アハッ!夕佳里、誰に会うのにそんな緊張してんだよ」



武人までにもバカにするような言葉を浴びせられる。



「美智だよ。別に緊張なんてしてないって…」



2人して…あたしの事バカにして!


しょうがないでしょ…


美智にどうやって麻生 健永の事を好きだって伝えていいかわからないんだもん。



あたしは…


美智に彼を好きな事だけ伝える事にした。


どう考えてもずっと、あたしの支えになってくれた美智が麻生 健永の事を何か知ってるとは思わなかった。


高校時代も話している所なんて見た事も無いし、
共通点も特に無かったし…


あの美智が嫌がっていた位だから…何かある訳が無い。


そして、美智があたしに内緒にしている事なんて無い。


ずっと、ずっと…友達だったんだから。


どんな時も側に居てくれたんだから…




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