再び始まった恋。
「ありがとうございます。そんな…武人さん相変わらず、お世辞が上手で…へヘッ」
照れ笑いする美智にも、デレデレで鼻の下なんて伸ばしている武人。
「エロ親父…」
つい、武人のデレッとした顔に突っ込んでしまったあたし。
「夕佳里っ!今何て言ったぁ~?」
あたしのエロ親父って言葉に…以上に反応を示した武人。
「どうせ、聞こえてたんでしょ?地獄耳なの知ってるし!」
「夕佳里、俺に喧嘩売ってんの?それとも…ハハッ…嫉妬とか?」
嫉妬?
ある訳無いじゃん…
あたしがどうして武人に嫉妬しなきゃならないのよ。
「はぁ…もういいや。あっち行きな!お客さん待ってるよ」
犬を追い払う様に武人をこの場から去る様、託した。
勿論、そんなんでこの場から離れる訳でも無く…
「夕佳里さぁ、マジで可愛くねぇ…お前なんなのさ」
なんなのさって言われてもねぇ…
「フフッ…ほんと武人さんと夕佳里って仲がいいね」
美智がこう言うと加奈子が隣りでうん、うん。頷いている。