再び始まった恋。

「ありがとうございます。そんな…武人さん相変わらず、お世辞が上手で…へヘッ」



照れ笑いする美智にも、デレデレで鼻の下なんて伸ばしている武人。



「エロ親父…」



つい、武人のデレッとした顔に突っ込んでしまったあたし。



「夕佳里っ!今何て言ったぁ~?」



あたしのエロ親父って言葉に…以上に反応を示した武人。



「どうせ、聞こえてたんでしょ?地獄耳なの知ってるし!」



「夕佳里、俺に喧嘩売ってんの?それとも…ハハッ…嫉妬とか?」



嫉妬?

ある訳無いじゃん…

あたしがどうして武人に嫉妬しなきゃならないのよ。



「はぁ…もういいや。あっち行きな!お客さん待ってるよ」



犬を追い払う様に武人をこの場から去る様、託した。



勿論、そんなんでこの場から離れる訳でも無く…



「夕佳里さぁ、マジで可愛くねぇ…お前なんなのさ」



なんなのさって言われてもねぇ…



「フフッ…ほんと武人さんと夕佳里って仲がいいね」



美智がこう言うと加奈子が隣りでうん、うん。頷いている。




< 119 / 178 >

この作品をシェア

pagetop