再び始まった恋。
「「はっ?」」
思わず美智の言葉に息ぴったりのあたし達…
何処をどう見てあたし達の仲が良いなんて思うのよ…
どちらかと言うと…
仲が悪い方でない?
「素直じゃないですね…武人さん」
「ほんとそうですよ!」
美智が武人に優しく微笑み、加奈子は怪しく微笑んだ。
「ハハッ…嫌だなぁ~二人共……バレてたんだ」
そう言いながら苦笑いした武人。
「分かりやすいですから…ねっ?美智ちゃんっ!」
「フフッ…うん」
全く、理解不能な3人の会話。
「ねぇ、何の話してるの?」
「夕佳里は知らなくていいよ!」
あたしが3人に問い質すと、代表して少し慌ててる武人があたしにこう告げる。
「あたしだけ、仲間外れじゃん」
「いいの、いいの」
ふてくされるあたしに、
加奈子があやす様にこの場を宥める。
もぅ…何なのよ。
あたしにも教えてくれてもいいじゃん!
「じゃぁ、ゆっくりしていってね!」
ふてくされるあたしを置いて、武人は逃げる様にこの場を去っていった。