再び始まった恋。
「あ…いえ、俺はしないですけど…コイツが。ってあれ?」
鈴木君が隣りに座っていた麻生 健永が居ない事に気付いた。
あれ?何処行ったんだろ?
「タバコでも買いに行ったのかな?…それで、隣りに居た奴がサーフィンするですよ!」
へぇ~…
するんだ。サーフィン…
以外な趣味の一致にも嬉しく思ってしまうあたし。
あたしはずっとしてないけど…
彼となら行ってもいいかな?なんて…
「あれ?美智ちゃんは?」
加奈子があたしに美智が居ない事を伝え、その事に始めて気付いた。
「あれ?トイレかな?」
何も言われて無いし、きっとトイレにでも行っているんだろう…
「そっか…」
「あたしもちょっとトイレ行ってくるね!」
加奈子にそう伝えると席を立ち上がり、トイレへと向った。
サーフィンかぁ…
出来るかな?
昔はよく武人と…まだ空が暗い頃に出て行って…
日が登り始めた頃、海に一緒に入ったんだ…
武人とあたしのデートと言えば…海へ行ってサーフィンだったもんね。