再び始まった恋。

「この前した、約束…」



約束…?


彼から約束と出された言葉に意味のわからないあたし。



「休みの日に会おうっていう…お礼…?」



あぁー、あの約束か…

二人の関係と武人の事で頭一杯になってて忘れてた。



「あぁ、約束ね…」



少し言い辛そうな言い方をした彼の言葉にその約束を思い出すあたし。



「今週の週末は?」



「え…?」



今週…?

電話でもこんなんだったら…

会ったりしたらあたしどうなるんだろ。



「都合悪い?」



そんな彼の言葉に何て答えていいかわからない、あたし。



会いたくないな…

始めてそんな風に思ってしまった。


でも、その約束をしたのはあたしからの方で…



「ううん、大丈夫…」



また彼に会う事に…

彼と、楽しみに出来ないデートの約束をしてしまった。



あんなに浮かれていたあたしとは正反対に重たい気持ち一杯だった。



彼は迎えに来てくれるみたいで…

決めていたかの様に時間をあたしに告げる。




< 141 / 178 >

この作品をシェア

pagetop