再び始まった恋。

そして…

友達でも大学の先輩でも、どんな関係でも…
夕佳里の笑顔をまた見れるならいいと思った。



また夕佳里が笑っていられるなら、それでいいと思ったんだ。



そう決めてから3年…



ゆっくり…ゆっくりとした時間を過ごしていたのに。



夕佳里の笑顔をどんどん奪っていく奴が現われた。


ソイツは夕佳里の心に掛かっている鍵をすんなり開けてしまったんだ。



俺には開けれなかった心の鍵を意図も簡単に開けてしまったんだ。



夕佳里を見ていたらわかったよ。


ソイツに恋をし始めたと…。


ソイツの隣りに居たいと願っている事を…。



ソイツに腕を引かれて俺の店を出ていった夕佳里の背中を見た時…

ほんとのお別れなんだ。と実感した…



恋している夕佳里は俺の知ってる20歳の夕佳里では無く、
26歳の俺の知らない大人の女だった。



もう終わったんだ。


やはり、後悔だけ残る。

あの時、どうして夕佳里を手放してしまったんだろ?


あのまま、付き合っていたら…俺達は今どうなってた?




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