再び始まった恋。

「えぇ~~~!!!同級生っ?」



加奈子の響き渡る様な大きな声に彼は嫌そうな顔をした。



そんな顔するなら言わなきゃいいじゃん。


初めまして、でいいのに…


同級生なんて言わなくてもいいのに…


どうして言っちゃうのよ…




「マジかよ!健永っ!!」



「あぁ…」




鈴木君もビックリしていて、そんな彼にも素っ気無く答える彼。




変わって無い。


背が高い所も…


憎たらしい位整っている顔も…


無愛想で素っ気無い所も…




「凄い偶然じゃねぇ?俺、コイツと同期なんだよ」



加奈子を堂々と指差す鈴木君。



「ふ~ん」




素っ気無さ過ぎ!!


もうちょっと、嘘でも驚いたフリしてあげてよ!



「武田達はもう帰るとこだったの?せっかくだし一緒に飲まない?」




えっ?


一緒に飲むって…


有り得ないってば!!




「いいよ~!!」



はぁ~?


加奈子、あたし達帰るからドアの前に居るんだよ?




< 17 / 178 >

この作品をシェア

pagetop