再び始まった恋。
「えぇ~~~!!!同級生っ?」
加奈子の響き渡る様な大きな声に彼は嫌そうな顔をした。
そんな顔するなら言わなきゃいいじゃん。
初めまして、でいいのに…
同級生なんて言わなくてもいいのに…
どうして言っちゃうのよ…
「マジかよ!健永っ!!」
「あぁ…」
鈴木君もビックリしていて、そんな彼にも素っ気無く答える彼。
変わって無い。
背が高い所も…
憎たらしい位整っている顔も…
無愛想で素っ気無い所も…
「凄い偶然じゃねぇ?俺、コイツと同期なんだよ」
加奈子を堂々と指差す鈴木君。
「ふ~ん」
素っ気無さ過ぎ!!
もうちょっと、嘘でも驚いたフリしてあげてよ!
「武田達はもう帰るとこだったの?せっかくだし一緒に飲まない?」
えっ?
一緒に飲むって…
有り得ないってば!!
「いいよ~!!」
はぁ~?
加奈子、あたし達帰るからドアの前に居るんだよ?