再び始まった恋。

「そんなんじゃないよ…なんか、急に懐しくなっただけ」



「あら、そうなの?お父さんなんて…夕佳里が紹介したい人がいるとか言うんじゃないかって心配してたわよ?」



「フフッ…そんな人いないってば」



「夕佳里も26歳じゃない?そうゆう人が現れてもおかしくないんじゃない?」



26歳かぁ…

そうゆう人ね…



「ねぇ、お母さんとお父さんはどうやって知り合ったの?」



なんだか急に親の過去を聞きたくなった。


あたしがこの世に誕生した時はもうすでに2人は家族だった訳で…

恋人同士だった頃の親の姿はあたしは知らないし、想像すらした事なかったから…



「なぁ~に、変な事聞くのね。……私達はお互い一目惚れ!フフッ」



昔のお父さんとの事を娘のあたしに恥かしそうに話始めるお母さん。



「一目惚れっ!?」



うそ!!

もっと想像出来ない。



「驚いた!?お父さん凄いカッコ良かったのよ?まぁ、今でも良い男だけど…」



黙っていればね?と付け加えて照れ臭そうに笑顔を見せるお母さん。




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