再び始まった恋。
同級生ではあったけど、あたし達…
仲良くなかったし。
絶対あたし嫌われてるの!
そんな相手と同じ席に座って一緒に飲むなんて…
彼が納得する訳ないでしょ!
「健永もいいよな?」
絶対、コイツは素っ気無く断るよ。絶対!!
「あぁー、いいよ」
素っ気無く答えたのは間違っていかなかったが、彼の返答が全く理解出来ない。
マジ?
いいよ。って言った?
このままじゃ、一緒に飲まなきゃいけないの?
絶対、無理っ!
「あのぉ~…」
「夕佳里、あっちのテーブル席でいいよね!!」
断ろうと思って声を掛けて矢先、
加奈子があたしの腕をガッシリと掴んだ。
逃げられないの~?
あたしに拒否権は無いの~?
「鈴木君、こっち~!!」
ノリノリでどんどん進んで行く加奈子に引き摺られる様にあたしも席へと向う。
もう少し早く帰ってればこんな事にならなくて済んだのに…
あたしって…
ツイてない。