再び始まった恋。

「彼女は………いない」


えぇ～～～～！


居ないんだ。


以外…



あっ！居るのに居ないとか言ってるのかも。



て、あたし性格歪んで無い？




「えぇ～そうなんだぁ♪」



自棄に嬉しそうに答える加奈子。


まぁ、狙ってるならしょうがないかっ！




「武田！健永はやめとけ。こいつ顔に似合わず、一筋だから！」


はぁ～～～～？

一筋なの？


嘘でしょ？




「どうして？一筋なら尚更いいじゃん！」




まぁ…ね。


加奈子の言う通りだよ。


って…あたし、何感心しちゃってるのっ！！




「こいつ、ずっと想ってる子が居るの！その子には誰にも勝てないよ…」



なんだか色々知ってそうな口振りで話す鈴木君。



ずっと想ってる子？


彼女居るんじゃん！！


えっ！まさか…


片思いって事？


そんな訳無いか…




女なんて皆、一緒だなんて言ったの嘘なんじゃん。


あたしをこっぴどく振る口実だったんだね…




「カズっ！余計な事言うな…」