再び始まった恋。
「いや、触れられて欲しく無かったんだよね?健永もそんな事聞いてどーするんだよ」
一生懸命にフォローしてくれる鈴木君が
隣りの彼の肩を軽く叩いた。
あぁ~、感じ悪くしちゃった。
でも、始めから久し振りに会った彼となんて…
普通には話せないよ。
わかってた事じゃん。
あたし、別に同級生だとも思って無いし…
出来ればずっと避けてきたい人な訳だから…
はい!久し振りの再会に楽しく飲みましょっ♪
なんて、なる訳無いでしょ…
そして、コイツに恋愛感を語った所で
鼻で笑われてバカにされるだけだし…
もう、いいや!!
こんな所で楽しんでる訳でも無く、嫌々だったら…
「あたし、帰るね」
会いたくなかったの。
もう、一緒に居る事も嫌なの。
想い出したくないの。
あんたの事…
麻生 健永の事。
忘れてたの。
ずっと…ずっと…