再び始まった恋。

「あたし聞きたい事あったのっ!!」




勢いよくあたしと美智の前に自分の顔を突き付けてくる加奈子。




「ちょっと!近いって!!…で、聞きたい事ってな、何?」




そんな近過ぎる加奈子の顔を右手で強く押しても…引く気無しの彼女。




もぉ~なんなのよ。


そんなに顔近付けてまで聞きたい事って?




「麻生さんの事っ!!」



はっ?また?



今度はなんなのよ…




「夕佳里も美智ちゃんも麻生さんの好きな人の事知ってるかもしれないの!!」




えっ?あたし達が知ってる?


意味わかんない。




「どうゆう事?」




あたしより先に口を開いた美智。



その様子に加奈子が嬉しそうに話し始めた。




「夕佳里と麻生さんが帰った後ね、麻生さんの友達であたしの同期の鈴木君に聞いたのよ。

麻生さんのその好きな人の事!」




加奈子、聞いちゃったんだ。


なんか、

…聞きたくないな。




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