再び始まった恋。
はぁ~。
あたし達と同じ高校にアイツの好きな人が居たかもしれない…
そっか…
あの頃から心に想った人が居たんだね。
そんな事も知らずに告白したあたしって…
バカじゃん。
「あたし達は麻生君と関わり無かったからわかんない」
ずっと黙って話を聞いていた美智が冷たい口調でこう告げた。
美智…
どうしたの?
なんか変だよ。
いつもニコニコしている美智じゃないよ。
「そ、そっか…ごめんね」
加奈子もいつもの美智じゃ無い事に気付いたのか慌てて謝っていた。
もしかして…
美智、何か知ってるの?
あたしがアイツの話したくないと思っての態度だったの?
「……美智?」
尋ねてみるも、頭を下げて握り拳を作ってどんな表情かも見れない。
怒ってる?
なんだか、久し振りに3人での食事が…
麻生 健永の事で重たい空気になってしまった。