再び始まった恋。
「夕佳里!あの人この前一緒に居た人じゃないか?」
はっ?
一緒に居た人って…
もしかして…?
「……ぁっ……」
頭に浮かんだ一人の男とあたしの瞳に映ってる男…
どこをどうみても一緒。
やっぱり…
だから、ここには来たくなかったのに…
気になるけど…
会いたくなかった。
そんな思いであたしを呼び出した武人を思いっ切り睨む。
「な、なんだよ!」
「別に~~~」
嫌味たらたらな、
あたしの言葉に武人は呆れ顔。
ここは気付かれない様に大人しくしてよっ!!
身を縮めて壁に身を寄せる。
「何してんの?ハハッ!」
壁と一体化しようとしていたあたしに、
武人がバカにした様な言葉と笑いが浴びせられた。
やばっ!
そんな大きい声出したりしたらバレるじゃん!
口に人差し指を立てて静かにするように武人に訴えてみるも…