再び始まった恋。
でも…
これであたしは間違い無くもっと嫌われたと思う。
そう思うと気持ちとは矛盾して、
あたしの心はしおれた花の様に
シュンとしてしまった。
はぁ~。
あたし自身、意味わかんないよ…
どうしたらいいかも、
こんな気持ちになるのも…
「…時間ある?」
「はっ?」
あたしの言った言葉とは全く繋がらない彼の言葉に
思わず驚いてバッ!と隣りの彼を見てしまう。
思ってたよりも近くにあった顔に一瞬ギュッと締め付けられた心。
やばい…
カッコよ過ぎ!!
テーブルに肘を付いて長い、長い指の手が顎の下に置かれていて…
顔だけがあたしに向られて…
真っ黒な瞳の中にあたしが映っている。
あたし…今、凄いドキドキしてる。
早いリズムで…
自分でもわかるくらいに…
彼に対してドキドキしている。
「フッ…時間あるって事だよね?」
高くて綺麗な鼻筋を通ってる鼻で笑った彼。
薄くも無く厚くも無い唇の口角を少し上げて笑った彼。