再び始まった恋。
背中にそうぼやいてみるが彼には届いていない様で
ゆっくりだけど足を前へ前へと進める。
ドキドキし過ぎて忘れてたけど…
どうして、あたしと手を繋いで歩いたり、
無愛想なのにあたしに笑顔見せたり…
する訳!?
好きな人居るんだよね?
こんな所で昔振った女相手に何してるのよ?
あぁ~!!
何考えてるのか、
何を思ってこうしてるのか…
サッパリわからない。
こんな事、された女はあんたに嫌でも惚れちゃうよ?
その時はまたあぁ~やって冷たく振るんでしょうけど…
あたしは駄目。
好きになんかならない。
誰も。
幾ら、麻生 健永でも。
「着いたよ」
色んな事を頭の中で整理してたら頭上から彼の低い声が聞こえた。
着いた?
って…えぇ~~~!!
此所っ!?
「ゲ、ゲーセンッ??」
連れてかれた所はこの辺で一番大きなゲームセンター。