再び始まった恋。
ギラギラに光るネオンに、
中のゲームの大きな音が外まで聞こえてくる。
「そう。ゲーセン」
全く彼がわからない。
こんな所に何の様?
もしかして…
ゲーム大好き人間とか?
まぁ、こんなに容姿も良かったら人間誰にでも一つは欠点?でもあるのかしら…
でも、以外…
「入るぞ」
唖然としているあたしを余所に何だか楽しそうな彼。
あたしの手を引いて何もためらわずに
ガヤガヤと煩い店内へと足を進めて行く。
どんどん中に入ってくにつれ、ゲームの音も大きくなっていく。
軽快に歩く彼の後ろ姿しか目に入らず、その後を必死に追いかけると…
ピタッと歩く足を止めた彼。
な、何!?
お尻のポケットから財布を出して中身を確認している彼。
「……がえ…て……」
はっ?
あたしに何か言っているけど煩くて、
サッパリ聞こえない。
「なんて言ったか聞こえない」