再び始まった恋。
知らず知らず彼の手を強く握ってグイッと引っ張っていたあたし。
でも、今はそんなの関係無いっ!!
これ欲しいっ!!
「…ポッキー?」
うんうん。と頷くあたしに不思議そうに首を傾げる彼。
そう!!このクレーンゲームの中にあるポッキー!
このポッキー食べたかったんだぁ!
お店でもう売ってないんだもん…
しかも2個もあるしっ!!
「あたし、これしたい!」
彼にそう伝えて自分の財布を取ろうと鞄の中をあさっていると…
「いいよ。俺が取ってやる」
そんな彼の声が聞こえて、
彼に視線を移し…
「えっ?もしかして…これ得意なの?」
あたしが欲しいポッキーの入ったクレーンゲームを指して聞いてみる。
彼はあたしに少し微笑んで、100円玉を機械に入れた。
うわぁ~!!
ドキドキする~!
うぅ~、早く食べたいっ!!
ガラスにへばり付いて中の様子を伺うあたし。
ワクワクするよ~!
頑張れ!!麻生 健永っ!!!