再び始まった恋。
よぉ~しっ!!
どんどん操作を進め、最後の難関。
「お願い!取れてっ!」
神頼みをするかの様に両手を握って唱えてみる…
「あぁ~なんで取れないのぉ?」
後、少しなのに…
どうして、あたしの元へと来てくれないのよ。
「残念だったな」
そう彼は言ってあたしの頭をポンポンと叩く。
ドキンっ!
今のはやばいでしょ。
一気に顔が熱くなってきて、一旦ポッキーの事で収まった心臓の早さも加速する。
そんなあたしを見て彼は微笑んで、
またポッキーに挑戦した。
「まだ…するの?」
ポッキーばかりに目がいってた事が急に申し訳無くなってきて、
あたしがそう聞いてみると…
「欲しいんだろ?」
「うん。でも…」
なんか悪いし…
お金も払って貰ってるし…
て、思ったけど真剣にポッキーと向き合ってる彼にそれ以上は言えなかった。
何度か交替で挑戦してみたけど…
やっぱり取れなくて。