再び始まった恋。
「…はい」
頭上から振ってきた声と…
あたしの目の前にある…?
「嘘~!!…と、取れたの?」
あたしの欲しかったポッキーが…
あたしの…目の前にある。
「良かったな」
嬉しそうな笑顔の彼にあたしも自然に口元が緩み…
「うん!!ありがと!」
やったぁ~!!
ポッキー嬉しい!!!
ぎゅっとポッキーを両腕で握りしめるあたし。
「ほんと、ありがと!!」
「いいよ。行くか!」
「あっ!うん」
出口に向う彼の後ろを嬉しさ一杯で着いて行くあたし。
でも、ここに来たかったのはあたしじゃなくて…
麻生 健永だよね?
「ねぇ、他にゲームしたかったんじゃない?」
「フッ…今更何言ってるんだよ」
「ごめんね…あたしが我が儘言ったから…」
あたしが欲しい。なんて言わなければ…
自分の好きなゲームで遊べてた訳でしょ…
「気にして無いよ」