再び始まった恋。
気にして無いと言われても…
「いや~お金もだいぶ使わせちゃったし…」
あたしの為に使った長い時間も…
とも思ったがこれは口に出来なく、
心の中で思っていた。
「そんな顔すんな……もしさ、申し訳無いとか思ってくれてるんなら…」
彼はこう言って、少しの間を焦らす様に取った。
2人の間が沈黙になってしまって…
そんな彼に痺れを切らし、あたしが口を開いた。
「ほんと、申し訳無いと思ってる。ごめん…あっ!お金全部払うよ」
そうそう、お金払えば少しはあたしの気持ちも落ち着く。
無駄な時間は返せないけど…
財布を取り出そうと鞄に手を掛けた所で…
「金はいいって!」
あたしの手を阻止するように腕を引かれた。
「送ってくから…遅くなったし…」
あたしの腕を掴みながら歩き出してしまった彼。
「ちょ、ちょっと!」
コイツ強引だな…
武人の店からゲーセンに無理矢理連れて来られて…
また腕を引かれて今度は家まで送ってくれるとか言うし…