再び始まった恋。

気にして無いと言われても…



「いや~お金もだいぶ使わせちゃったし…」



あたしの為に使った長い時間も…


とも思ったがこれは口に出来なく、
心の中で思っていた。



「そんな顔すんな……もしさ、申し訳無いとか思ってくれてるんなら…」


彼はこう言って、少しの間を焦らす様に取った。


2人の間が沈黙になってしまって…

そんな彼に痺れを切らし、あたしが口を開いた。



「ほんと、申し訳無いと思ってる。ごめん…あっ!お金全部払うよ」



そうそう、お金払えば少しはあたしの気持ちも落ち着く。


無駄な時間は返せないけど…



財布を取り出そうと鞄に手を掛けた所で…



「金はいいって!」



あたしの手を阻止するように腕を引かれた。



「送ってくから…遅くなったし…」



あたしの腕を掴みながら歩き出してしまった彼。



「ちょ、ちょっと!」



コイツ強引だな…


武人の店からゲーセンに無理矢理連れて来られて…


また腕を引かれて今度は家まで送ってくれるとか言うし…




< 62 / 178 >

この作品をシェア

pagetop