再び始まった恋。
電話の中で一気にぱぁ~っと笑顔を見せて明るく受け答えてた加奈子。
なんか、怪しい…
男?
「アハッ!パイロットとの合コンが入ったのよ…ウフッ…」
へぇ~…
パイロットか…
「好きだね!合コン!?」
「夕佳里も来る?…って来る訳無いよね」
「わかってるじゃん!」
加奈子は凄いな。
パイロットと合コンなんて世界が違い過ぎる。
あたしには絶対無理っ!
加奈子は色んな男の人知って居るんだろうな…
聞いてみようかな?
「ねぇ、加奈子…もし、もしさぁ~……携帯番号をね?聞かれたら、普通は相手から掛かって来るよね?」
少なくともあたしより、
男を知っているだろう加奈子に聞いてみる。
「フッ…やっぱ、連絡待ってるのね?」
素直にコクッと頷くあたしを見て
加奈子は優しく微笑んだ。
「それは……駆け引きなのかも?」
駆け引き??
麻生 健永…との?
「相手の人も…夕佳里からの連絡待ってるのかもよ?」