再び始まった恋。
加奈子の鼻声で加奈子の優しく笑うその笑顔に…
あたしの気持ちは…
恋………の予感。
すんなり自分の気持ちを受け入れれた気がする。
初恋の人に…
あたしはまた恋をしてしまったのかもしれない。
叶わないとわかっていても…
恋を…
また始めてみようかな?
なんて、自分の心に掛けてた鍵を開き始めた。
ゆっくりと…ゆっくりと…
あんなに苦しかった恋が…
良い想い出に変われたのかもしれない。
あたし、麻生 健永を…
――もう一度、好きになってもいいですか?
自分の気持ちに正直になってもいいですか?
加奈子のくれた、あたしへの少しの勇気…
無駄にしたくなかった。
過去を見てないで…未来を見て見たい。
彼と…
麻生 健永と…
「加奈子…ありがとう」
すんなり言えた、ありがとう。
今まで、恋愛に煩かった加奈子。
いつも、臆病なあたしを見守ってくれた加奈子。
大事な時にあたしの心をすんなり動かす加奈子。