再び始まった恋。

「ううん。夕佳里、頑張ってね…」



涙を何粒も流す加奈子が嬉しそうに、泣き笑いした。



そんな加奈子に自然とあたしにの頬も綻ぶ。



加奈子と見つめ合いながらお互い照れ笑いし、

冷めてしまったパスタを頬張った。




あたし、加奈子に出会えてよかった。


加奈子と友達になれてよかった。


口煩いけど…加奈子でよかったよ。



ほんとありがとう。



加奈子…




あたし、ゆっくりだけど…進んでみるよ。



立ち止まっていた、

恋の道をまた歩いてみるよ。




だから、また立ち止まった時…


少しでいいから背中を押してね?



加奈子…




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