再び始まった恋。
鈴木君があたしにお願いがあるの?
「今さ、会社でちょっとトラブルあってね…鈴木君、手が離せないのよ…多分、今日帰れるかもわからないし…」
それと、あたしと何の関係があるの?
話がなかなか掴めない。
「それで…今日、麻生さんのお見舞いに行くつもりが行けなくなったみたいなの…」
麻生 健永のお見舞い?
お見舞いって…
「麻生君に何かあったの?」
入院してるとか?
「いや…風邪らしいんだけど…」
風邪?
まだまだ話が掴めないよ…
「…で?」
「鈴木君、麻生さんに色々買い物とか頼まれてたみたいでさ…会社では今こんな状態だし……夕佳里、変りに行ってあげてよ!」
へっ?
あたし?
あたしが変りに行くって?
「あ、あたし?無理!無理っ!!」
無理に決ってるじゃん!
そんな、看病しに行く…みたいな事出来る訳無いでしょ…
一気に高鳴った胸を右手で落ち着く様にポンポンと叩いた。