再び始まった恋。
「男の独り暮らしは大変なのよ…夕佳里!同級生でしょ?」
それとこれとは別なのっ!
有り得ないって!!
家に行くって事でしょ?
考えるだけでこんなドキドキしてるのに…
「で、でもさ…」
「やばっ!夕佳里、あたし呼ばれちゃったから行かないと…じゃ、ヨロシク!それと、住所とかは後でメールしておく!じゃ~ねぇ~!」
「ちょ…加奈子?あたし行くなんて言ってないよ…」
一方的に話した加奈子にはあたしの声も届かなく…
あたしの耳には機械音だけが響き渡っていた。
「はぁ…そんな無理に決ってるじゃん」
加奈子に連絡してみるもなかなか出てくれない加奈子。
このままじゃ…あたしほんとに行かなきゃいけないの?
「もう…嫌だ…」
それから重い足取りで会社まで戻ると知らない間に加奈子からメールが届いていて…
麻生 健永の住所。
買って行く物。
それと…ヨロシクの文字が入っていて…
あたしが行く事が勝手に決定されているような加奈子からのメールに…
怒りの電話をするが勿論出る筈無く…
なくなく、仕事を終えてから彼の所へと向った。