再び始まった恋。
それからは、こうして武人の店に遊びに来る様になって…
今では友達みたいな関係。
付き合っていた時より思った事も言えるし…
付き合っていた頃の事も笑って話せる様になっていた。
苦しい想い出が懐かしい想い出と変わっていった。
「元カレと友達なんてあたしには出来ないな…」
あたしもそう思ってた。
ずっと…
3年前、大学時代のサークルの集まりに行くか行かないか
前日まで悩んでたし…
武人に会いたくないなぁ~って
普通に喋れるのかなぁ~?
なんて事も思ってたし…
でも実際会ってみると思ってたよりも大丈夫だった自分が居て、
あの頃と変わらない笑顔を見せてくれる武人に戸惑う事も無く接する事が出来た。
「武人とは友達が合ってたんだよ!」
なんとなく居心地も良くて、安心する。
他の男とはなんか違うしね!
「そぉ~かぁ~。あたし的にはさっ!好きな人の隣りで笑ってる夕佳里が見たいよ…」
加奈子の表情とこの言葉に一瞬、胸が苦しくなった。