再び始まった恋。

彼が少しでも、今だけでも…

あたしを必要としてくれている。



なら、あたしは貴方の側に居たい。


好きな人が居るってわかってるけど…


この恋もう止まらないよ。



だから…今度は貴方にあたしの気持ちは伝えない。


少しでも側に居たいから…


友達でも、只の同級生でもいい、都合の良い女でも良い。



あたしは貴方の側に居たいから…



好き。大好き。


こんな気持ち忘れてしまっていたけど…


貴方がまた教えてくれたの。


その想いをあたしにくれたんだから…


多くを望まない。



怖いのもあるけど…

こんな気持ちにさせてくれた事だけで…



あたしは満足だから。




―あたしね、貴方をまた好きになってしまったよ。



もう一度ね、会ったらこの気持ちに気付くってわかってたけど…



やっぱり恋してしまったみたい。


貴方に…



昔、フラれた初恋の人に。

苦い苦い想い出ばかりあったあたしの初恋の人に。


大人になった貴方に…

時が経っていてもまたあたしは恋をした。




麻生 健永に…



恋をしてしまったんだ。




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