再び始まった恋。

キッチンまで行くと余計な物は一切無く

これまた…ここも広い。


料理作れないなんて言ってたけど…


こんな立派なキッチン必要無いんじゃないの?



そんな事、思いながらお粥を作り始めた。



カウンターキッチンになっていて、
たまにソファーに腰掛けている彼に目線を向るも…

真剣な顔で大きなテレビを見ていて…



なんか結婚してるみたい。なんて…

そんな絶対に有り得ない事を思っていた。



でも…そんな事考えて嬉しく思ったりときめいてしまったり思うのは、


あたしが彼を好きな証拠。



あたしの選んだ道だから…

今だけでもこうしていられるのがとても嬉しいの。



そんな想いで彼を見ると彼もあたしの方を見ていて…


視線が合った。



ドキンと胸が音を立てるが何故か心地良い物で…



「もう少しで出来るから!」



自然に笑顔を向けられる事が出来た。



やっぱ恋は凄い。


好きな人の前では笑顔で居たい。


煩い心臓の音もかき消す様に笑っていたい。



貴方にも笑っていて欲しいから…


貴方の笑顔が見たいから…


貴方の笑顔が一番好きだから…




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