再び始まった恋。

急に目を覚ました彼に、ビックリしたけど…

あたしの想いが少しでも通じた?

なんてバカらしい事を思ってしまった。



「あぁ…うん。出来たよ」



「ごめん…少し寝ちゃってた…」



「ううん。いいの…熱あるんだし」



彼の前にお粥を出すとニコッと微笑んでくれて…



「サンキュー」



そんな彼の言葉と笑顔に飛び跳ねてしまいたい位、嬉しくなった。



「おいしいよ」



一口お粥を食べると、彼から出た言葉。



やっぱり、嬉しくて嬉しくて…



「良かったっ!!」



自然に笑顔になる事が出来る。


彼と一緒に居る事で…

恥かしさも、嬉しさも、切なさも…


あたしがずっと忘れていた感情がわき出てくる。



どんどん、どんどん…


彼への想いも、忘れていた感情もわき出てくるんだ。



「ご馳走さま」



彼の一言、一言に…



こんなになるなんて自分でも驚いてる。


だって…あんなに好きだったのに大嫌いで会いたくもなくて…


そして、あたしの休んでた恋の道をまた歩き出す事をさせた彼。



こんな気持ちまだ残ってたんだ…

なんて凄く実感した。





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