花萌ゆる、恋。
「どうして?!いつから?!てか、彼女って誰?!私の知ってる人?!」
「どうしてって…。彼女に一緒に学校行きたいって言われたから。昨日から付き合うことになった。アレが彼女」
私が質問攻めしたからか、少し面倒くさそうに答えるカナは前にある公園を指をさした。
私もそれを追うように公園へ目を向けると、私と同じ制服を着た女の子が立っていた。
「奏芽くん!おはよう!」
「…はよ」
彼女は気付いたのかこちらに駆け寄りカナに挨拶をした。
駆け寄って来て気付いた。
この子、去年の文化祭でミスグランプリに選ばれた子だ…
私はそうゆう類は興味がなかったが1位に輝いた子なのでさすがに知っている。
確か名前は…
「篠田 美弥(シノダミヤ)ちゃん…」
「なんだ、いのり知ってるんだ」
カナにそう言われ小さく頷く。
髪は黒髪ロングでパーマがかけられててフワフワ。
細くて背はほどほどに高く、背の高いカナとすごく似合っている。
顔も小さくてナチュラルにメイクが施されており、誰もがうらやむ美少女。
…カナの事が好きだったんだ。