花萌ゆる、恋。
「あや〜大ピンチなんだけど!!」
ガラッと勢いよく教室のドアを開き、大声で親友のあやの元まで走った。
一瞬私に注目が集まったが気にしない。
「朝っぱらからなに、うるさいな。」
「や、やばいんだって〜」
私はあやに抱きつくようにしがみ付き、あやはそれを剥がそうと私の頭を叩いた。
結構痛いけど愛のムチだと思ってスルーした。
「で、三上がどうかしたの?」
何も言ってないのに、あやがカナの名前を出したので驚きの声が出る。
「えっ!なんでカナの話題だって分かったの?」
「いのりの話は八割くらい三上の話だしね」
さすが、親友だよあや!!
中学から仲良くなった私たちは何でも知っている仲なのだ。
あやには大学生の彼氏がいるんだけど、その人がすごくかっこいい。
あやも恋多き女だから相談したりしていた。
て、また話がずれた。