隣のいじめっ子くん


「そんな、小学生みたいな扱い恥ずかしいです…」


でも結局頭を撫でられて気持ちが落ち着いたのは確かで、可愛くないことを口走りながらも、最終的には「ふふっ」と笑ってしまった。



なんだか少し昔の自分が笑っているみたいな、変な感覚になった。




「桐原先輩、すごい手先器用なんですね。手当ての手際がよくてびっくりしちゃいました。」



「いやぁ、弟が手かけさせるから慣れちゃってね」



弟さん、いるんだ。



きっと先輩と同じように可愛い笑顔なんだろうなあ

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