隣のいじめっ子くん
捨てきれない



―ギシッ





「おい」





ハッとして目を開いたところで状況は全く掴めず




ハンカチを掴んだ両手は小刻みに震えた。






「なあ、無視?」






私の上に覆い被さるように手をついていたのは、一連の不幸の原因、三浦一希だった。


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