隣のいじめっ子くん



「は、」







滲んだ視界の中で、目の前の彼の表情は見えない。





「なにして、」



何してるの?




彼の体を支える右手が動く。





何をされるか分からない恐怖にぎゅっと目を瞑る。



その拍子に流れた涙を







右手の指先で拭ったのは、紛れもなく三浦一希で







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