隣のいじめっ子くん


「…別に何でもねーよ。」


どうしたの、と続ける前に遮られた。




なんでもないわけないじゃん。




でも、私が知ったことじゃない。言う気がないなら助けも要らないでしょう。





「なんでもない。そっか。」




そう言って立ち上がり、保健室の入口のドアを開ける。


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