君にまっすぐ
孝俊にとってこんなことは初めてだ
これまでは職務中であっても、女達に男がいても孝俊が声をかければ誘いに乗ってきた。
もちろん不倫なんてことは面倒なことになるので、既婚者には手を出さないが、男を振って近づいてくるような女もその時に相手がいなければ相手をすることもある。
だがしかし、あかりは断ってきた。
孝俊の笑顔と甘い言葉は完璧だったはずだ。
今までこれで落ちなかった女はいない。
なのに、なぜだ。
いつも孝俊にメロメロ笑顔を向けておきながら。
職務中に声をかけたからダメだったのか。
いつもの仕事ぶりから考えても真面目なタイプだろうことはわかる。
そうか、と孝俊は納得する。
ならば勤務時間終了後に声をかければ問題ないはずだ。
それに孝俊はあかりにとっては客でもあるが、ある意味上司だということにも気付いた。
勤務する駐車場を含んだビルの次期オーナーなのだから。
前向きに意識を切り替え、自宅へと車を走らせた。
孝俊は女に執着したことは一度もない。
しかし今、あかりに執着しようとしていることに本人は全く気づいていなかった。
これまでは職務中であっても、女達に男がいても孝俊が声をかければ誘いに乗ってきた。
もちろん不倫なんてことは面倒なことになるので、既婚者には手を出さないが、男を振って近づいてくるような女もその時に相手がいなければ相手をすることもある。
だがしかし、あかりは断ってきた。
孝俊の笑顔と甘い言葉は完璧だったはずだ。
今までこれで落ちなかった女はいない。
なのに、なぜだ。
いつも孝俊にメロメロ笑顔を向けておきながら。
職務中に声をかけたからダメだったのか。
いつもの仕事ぶりから考えても真面目なタイプだろうことはわかる。
そうか、と孝俊は納得する。
ならば勤務時間終了後に声をかければ問題ないはずだ。
それに孝俊はあかりにとっては客でもあるが、ある意味上司だということにも気付いた。
勤務する駐車場を含んだビルの次期オーナーなのだから。
前向きに意識を切り替え、自宅へと車を走らせた。
孝俊は女に執着したことは一度もない。
しかし今、あかりに執着しようとしていることに本人は全く気づいていなかった。