I remember you
気が付くと、見知らぬ部屋のベッドで寝ていた。すごく体がダルい。こんな感覚は初めて。
「…る!ほたる!!」
誰かが私を読んでいる。違う、私じゃない。私は朋子だ。。起き上がれないまま、誰かの足音が近づいてきた。
「入るわよ」
聞き覚えのない声だったが、不思議と恐怖感はなく、むしろ安心していた。
ガチャっとドアが勢い良く開いた。そこには40代前半くらいのすらっとした女性が立っていた。目が合った瞬間、私は起き上がり、『お母さん』とつぶやいていた。
「お母さん」
当たり前のような呼び掛けに、その人はすかさず続けた。
「早く準備しないと、学校に間に合わないわよ!入学式早々遅刻なんてやめてよ!!」
訳のわからぬ返しに、
「うん。」
とだけ返事をした私だったけど、なぜか手が勝手に動く。制服の場所、靴下はタンスの一番上とか、なぜか今までここで生活をしていたみたいに、当たり前に。ふと、机の横にある等身大の鏡を見た。そこに写っていたのは、私じゃない。。その瞬間、訳が分からなくなった。
「きゃゃゃゃゃぁあ!!」心の奥底からがむしゃらに叫んだ。
「…る!ほたる!!」
誰かが私を読んでいる。違う、私じゃない。私は朋子だ。。起き上がれないまま、誰かの足音が近づいてきた。
「入るわよ」
聞き覚えのない声だったが、不思議と恐怖感はなく、むしろ安心していた。
ガチャっとドアが勢い良く開いた。そこには40代前半くらいのすらっとした女性が立っていた。目が合った瞬間、私は起き上がり、『お母さん』とつぶやいていた。
「お母さん」
当たり前のような呼び掛けに、その人はすかさず続けた。
「早く準備しないと、学校に間に合わないわよ!入学式早々遅刻なんてやめてよ!!」
訳のわからぬ返しに、
「うん。」
とだけ返事をした私だったけど、なぜか手が勝手に動く。制服の場所、靴下はタンスの一番上とか、なぜか今までここで生活をしていたみたいに、当たり前に。ふと、机の横にある等身大の鏡を見た。そこに写っていたのは、私じゃない。。その瞬間、訳が分からなくなった。
「きゃゃゃゃゃぁあ!!」心の奥底からがむしゃらに叫んだ。