次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
「あ、あの、でもちょっとの期間だよ?告白してもらって付き合ってみたけど、やっぱり違くてすぐお別れしたし」

「でも付き合ったんだろ?」

「うん、そりゃまぁ‥‥」

「どこまでだ」

「は?」

「‥‥いや、いい」

どこまでってやっぱりそういう意味だよね?とは思うものの、わざわざキスまでですって言うのも躊躇われる。最後の言葉は聞かなかった事にして、話題をずらした。

「とにかく、親密過ぎるスキンシップは相手を困らせるから。気を付けてよ」

「そうだな。うん‥‥」

納得してるのかしてないのかは不明だけど、とりあえず駿介も頷いてくれたのでそれでこの話は終了した、と思っていた。


⌘ ⌘ ⌘


「なるほどねー。そりゃ、兄さんも所有権主張したくなるな」

「‥‥私は駿介の所有物じゃないですけど?」

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