次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
「でもほーんと、びっくりだったよ。あれだけ嫌ってる睦子叔母の出席するパーティーに出るって兄さんが自分から言い出したんだから。父さんも母さんも唖然としすぎて、しばらく返事出来なかったよ」
面白そうに話す涼介君に佑も興味津々だ。体を乗り出すように聞き入っている。
オンラインゲームにハマっている佑は、お互いの正体を知らずに涼介君とネット上で仲良くなったらしい。誕生日プレゼントを渡したいからとランチに誘ったら、いきなり二人で現れて私をびっくりさせた。
「睦子叔母さんはどうしてそんなに嫌われてるんですか?」
「うーん。一言でいえば、自分が大好き過ぎるから、かな。あと、ついでに権力も大好き」
「自分が大好き過ぎる?でも、大抵の人は、自分の事が好きだと思いますよ?」
「睦子叔母は、過ぎるんだよ。例えば、その場にいる女性の中で自分が一番チヤホヤされないと気に入らない。自分が損するのは許せない。自分の思い通りにいかないと納得できない」
「‥‥それ、子供じゃないですか」
「そ、子供なんだよ。しかもタチが悪い事に権力が大好きな子供」
面白そうに話す涼介君に佑も興味津々だ。体を乗り出すように聞き入っている。
オンラインゲームにハマっている佑は、お互いの正体を知らずに涼介君とネット上で仲良くなったらしい。誕生日プレゼントを渡したいからとランチに誘ったら、いきなり二人で現れて私をびっくりさせた。
「睦子叔母さんはどうしてそんなに嫌われてるんですか?」
「うーん。一言でいえば、自分が大好き過ぎるから、かな。あと、ついでに権力も大好き」
「自分が大好き過ぎる?でも、大抵の人は、自分の事が好きだと思いますよ?」
「睦子叔母は、過ぎるんだよ。例えば、その場にいる女性の中で自分が一番チヤホヤされないと気に入らない。自分が損するのは許せない。自分の思い通りにいかないと納得できない」
「‥‥それ、子供じゃないですか」
「そ、子供なんだよ。しかもタチが悪い事に権力が大好きな子供」